明けない夜はない
暗闇に光り
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みことば エッセイ
ワイシャツのトップメーカーK社の福岡支店営業部に勤めていた私は
36才の時筑豊の大型縫製工場に転勤となった。

本社で1ヶ月半の研修後、
現場に遣わされたがコンピューターで半自動化された現場では手も足もでなかった。
「針のむしろ」の10年間、私は課長という名ばかりの役立たず、
いつ辞表を出そうか、いつ解雇されるだろうか・・・
不安と孤独と苦悩の日々が続いた。

或る日来訪していた社長から呼び出され遂に運命の日が来た。
この工場の倍増計画を進めるに当たって君に
「総務を担当して貰おうと思っているが引き受けてくれるね」 
作業現場では失敗したが今度の役務は君にぴったりと思うのだが
・・この時、社長のことばは暗闇に灯る光りだった。


  

「光りはやみの中に輝いている。
        やみはこれに打ち勝たなかった。」


                          ヨハネの黙示録 1〜5